第3回模擬撮影会について


・目次
・模擬撮影について
・開催日時とスケジュール
・当日の役職
・短編作品「僕らの夏の夢」台本


・模擬撮影について  この度、我々「くま太朗」は来る大学祭での映画上映に向けて長編作品「笠JIZOU」を撮影する予定なのですが、映画制作経験の全くない我々が、いきなり長編作品の制作に着手しても、失敗するのが目に見えています。
 ので、今回長編作品「笠JIZOU」を撮影する前に、いくつかの短編作品を撮影することで、本番での失敗や問題点を早期の内に浮き彫りにしようと思い、この模擬撮影を行おうと計画するに至ったのです。

・開催日時とスケジュール  ・日時 7月29日(木)  ・時間 13:00集合  ・場所 グラウンド  ・内容 短編「僕らの夏の夢」   ・詳細スケジュール  13:00 グラウンド集合    ↓     ミーティング    ↓  13:20 リハーサル    ↓          14:00 本番開始    ↓          14:30 終了予定

・当日の役職  ・監督   堀本風文  ・助監督  槇野司  ・脚本   堀本風文  ・演出   堀本風文        槇野司  ・カメラ  坪内一樹        大仲勇気  ・キャスト 槇野司  (妖精先生)        山北亮  (びりー)        岡田祐来 (きっど)  ・照明   田中聡輔   ・小道具  田中聡輔    ・雑務   松浦啓太        中山翔太        田中健一        陳さん ・各役職へ  助監督   当日の現場指揮のお手伝いをして下さい  演出   作品をより良くするための演劇指導をお願いします  カメラ   当日、監督、助監督の指示通り撮影して下さい  キャスト   今回は事前に一度だけでいいので、台本をよく読んでおいてください  照明   今回は野外での撮影なので、特には必要ありません  小道具   当日、道具の用意が必要になるかもしれません。詳細は追って連絡します  雑務   当日、上記役職で補えない仕事をお願いすることになります。初の野外撮影なので、何かと用事を頼んでしまうかもしれませんが、よろしくお願いします

・短編作品「僕らの夏の夢」あらすじ
 いろいろあった僕らの夏、それでも一際思い出に残る出来事があった… ・登場人物  ・妖精先生…妖精が存在することを疑わず、執念で召喚に成功した男  ・きっど …少し不真面目な生徒。だがこの面子の中では実は一番マシかもしれない…  ・びりー …寡黙な少年。時々理解し難いことにその情熱を注ぐ ・短編作品「僕らの夏の夢」台本      入道雲のそびえる暑い夏のある日      グラウンドに二人の学生がいた きっど  「あっついな」 びりー  「そうだなぁ」      木陰で涼みながら、陽炎のたつグラウンドを眺め呟く きっど  「そういや、今年の夏はいろいろとあったな」 びりー  「ああ」      懐かしい思い出に浸るかのように空を見上げる きっど  「補講が終わっても教室から出られなくなったりとかな」 びりー  「ああ、確かにあったなぁ」 きっど  「結局、先生が妖精に土下座して開けてもらったんだよな」      びりーがぼーっとグラウンドに石を投げる? びりー  「そういえばポーカーもしたよなぁ」 きっど  「ああ、キサマがイカサマをしたアレ」 びりー  「お前もな」      二人で笑い合う びりー  「本当に、いろいろとあったなぁ」   きっど  「そういえば、あれ。あれもあった」 びりー  「あれ?」 きっど  「まさか、忘れたのか」 びりー  「だから、何をだよ」 きっど  「あれだよ、妖精先生の…」 びりー  「ああ…」 妖精先生 「駄目だ駄目だ、ぜぇんぜん、駄目だ!!」      きっどとびりーに向かって妖精先生が怒る 妖精先生 「いいか、もう一度行くぞ」      (妖精先生の不思議な妖精さん召喚術)      一瞬の沈黙 妖精先生 「ほら、やってみろ」      きっどとびりーが妖精先生の召喚術を真似する      しかし、何も起こらない 妖精先生 「だーかーら、そんなんじゃ全然駄目だ!!」 きっど  「でも」 妖精先生 「でもじゃない!!お前達は本当に妖精さんに会いたいのか」 きっど  「いやぁ、べつに…」      バツの悪そうキョロキョロするきっど、しkし びりー  「もう一度、お願いします!!」 きっど  「えぇ!?」      びりーのやる気に少し驚くきっど      しかしそれに気を良くしたか、満足そうな妖精先生 妖精先生 「よぉし、いくぞぉ」      (それから数時間後…)      びりーが地面に膝をつく      きっども既に地面に座り込んでいる びりー  「駄目だ…」      そんなびりーの肩を妖精先生が叩く 妖精先生 「気を落とすな、もう少しだから」      びりーは妖精先生の手を払いのける びりー  「オレに出来るわけがないんだ」      その一言に妖精先生が怒る 妖精先生 「この馬鹿野郎!!出来ないって思うから出来ないんだぞ、諦めるな!!」 びりー  「でも、オレには…」 妖精先生 「最初から出来るやつなんていないんだ。それでも、諦めず最後まで頑張ったヤツだけ、妖精さんに会えるんだ。お前は会いたくないのか。会いたいからここまで頑張ってきたんだろう。こんなところで諦めるな。お前になら出来る、頑張るんだ」      妖精先生のその言葉に元気を取り戻すびりー びりー  「わかったよ、やってみるよ」 妖精先生 「ようし、その調子だ」      (そうして、その後も二人は必死に何度も挑戦した。それこそ何度も何度も。だけど、結局彼の前に妖精さんが現れることはなかった…) きっど  「結局、俺たちじゃあ妖精さんに会うことは出来なかったなぁ…」 びりー  「そうだな」      きっどは持っていたジュースに口をつける びりー  「それでも、やっぱりおれ…」      遠くの空を眺めながらびりーが話し始める       びりー  「妖精さんに会いたかったなぁ…」      少し残念そうなびりーに対し、微笑むきっど きっど 「そうだな」      そうして彼らの夏は終わる 終わり
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